◆書誌解題◆
2 黄村先生言行録第1冊第2冊
書誌情報
【原稿】
縦書200字詰 B5判 標記「久楽堂 NO.101 F」 全74枚
折帖2冊 題箋は原稿題名のコピー。
第1冊 ノンブル1~41
第2冊 ノンブル42~74 

【初出】
「文学界」10巻1号(昭和18年1月1日)134-151頁
解題
 題名の読み方は「大損」をかけて「おおそんせんせい」とするのが一般である。推定執筆期は昭和17年11月(山内祥史「解題」(『全集第五巻』90・2)参照)。
参考までに、解釈に関わる主な抹消跡をあげておきたい。
ノンブル1 L9〔先生の余談筆記などを紹介〕
ノンブル3 L2〔わし〕
ノンブル5 L5~7〔立ちどまり、目送し、背伸びし〔さほどの〕「あれは、もう婆さんですよ。」〕〔十六、七に〕
ノンブル11 L3〔さだめし〕
ノンブル14 L5〔いつの頃から、こんなやつかいな習慣がはじまつたのか、はつ きりしない〕
ノンブル34 L9〔周防と長門にもゐるさうですし、石州あたりにもゐるさうです。〕
ノンブル40 L2〔精神〕
ノンブル44 L6〔れいの如く将棋もささず、〕
ノンブル47 L1〔愕然とした。〕 L 7 〔どこか他の温泉地へ〕
ノンブル50 L7〔残念な話だ。〕
ノンブル53 L7〔大山椒魚〕
ノンブル61 L10〔ゴルフズボン〕
ノンブル64 L8〔馬を〔□□〕養つてみた〕
ノンブル66 L8〔は或る山間地方に於いては食用に供する〕
(安藤宏)