◆書誌解題◆
18 『井伏鱒二選集』 第一巻後記
書誌情報
【原稿】
縦書200字詰 B5判 無標記/縦書200字詰 B5判 標記「筑摩書房」 全21枚

【初出】
『井伏鱒二選集』(昭23年3月25日 筑摩書房)第一巻後記
解題
 太宰は『井伏鱒二選集』全9巻(昭23~24、筑摩書房)のうち、第1巻(昭23・3)、第2巻(昭23・6)、第3巻(昭23・9)、第4巻(昭23・11)の「後記」の執筆を担当した。そのうちの第1巻のみについての完成原稿である。
 21枚のうち15枚目までは無標記の原稿用紙、16枚目から21枚目までは「筑摩書房」の標記の原稿用紙。『井伏鱒二選集』草案(資料番号31)の原稿用紙とは、いずれも種類が異なっている。山内祥史は「解題」(『全集第十巻』90・12)において、本「後記」の執筆時期を、昭和22年11月頃と推定している。(安藤宏)