◆書誌解題◆
52 短冊「川ぞひの…」
書誌情報
短冊1枚 362X60mm
解題
 「川ぞひの路をのぼれば赤き橋/またゆきゆけば人の家かな」
 昭和17年2月5日、上林暁、木山捷平、青柳瑞穂、安成二郎ら阿佐ヶ谷会のメンバーと奥多摩の御嶽に遠足に行き、散策した折、寄せ書きにこの歌を詠み記したとも言われる(青柳いづみこ『青柳瑞穂の生涯』2000年9月、新潮社)。太宰はこの歌を好んでいたようで、ほかに同一歌の書幅なども知られている。(安藤宏)