解題 推定執筆時期は昭和20年5月~8月(山内祥史「解題」(『全集第八巻』90・8)参照)。津軽疎開中に執筆されたものと考えられる。
割り付けに赤ペンと赤鉛筆の2種、ほかに青鉛筆が用いられている。
参考までに解釈に関わる主な抹消跡を掲出しておく。
ノンブル26 L4〔無意味な〕
ノンブル36 L6〔で先生をして来た〕
ノンブル44 L4〔待合〕
ノンブル47 L1〔呆然〔とし〕の態で〔ゐ〕あつたが、〕
ノンブル48 L4〔(平然と)〕
ノンブル59 L5〔青森県〕
ノンブル60 L10〔平然と〕
ノンブル68 L4〔黒石の〕
ノンブル87 L10〔飲んで鬱を晴らさ〕
ノンブル109 L6〔〔とぼとぼ〕 悄然と〕
ノンブル111 L7〔憤然と、〕〔菊□〕
ノンブル124 L6〔思想〕 L7〔日本〕 L8〔出発をして〕
ノンブル141 L5〔るべきなので〕
ノンブル144 L1〔冷酷〕
(安藤宏)
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